今回は子供~大人まで誰でも痛める可能性があり捻挫の中でも一番発生頻度が高い足首(足関節)の捻挫について、施術の流れや早期回復させる治療、スポーツをしている方の場合の現場復帰の時期などについて実際の患者様の経過を事例にご紹介いたします。
患者情報、負傷原因
小学校4年の男児、野球部に所属。走っていて物にぶつかりバランスを崩して転倒した際に右の足首を捻ったか打撲して負傷した。
負傷直後~運動復帰までの経過と処置、治療
受傷直後痛みのため自分で歩行することが出来ず、とりあえずアイシングをした。その後、診察させてもらい痛む場所は右の足関節くるぶし周辺に強い圧痛があることから典型的な足関節捻挫を疑うも、くるぶしの骨(腓骨外果)にも強い痛み、圧痛があるため骨折の可能性も疑ったが、レントゲン検査の結果は骨には異常所見がなかったため、足関節捻挫、靭帯損傷として処置することにした。
アイシング後、マイクロカレントというビリビリ感じない骨折、靭帯損傷、打撲などの損傷の回復を早め治癒を促進する微弱電流と超音波を施術し、包帯にて固定し当日の処置は終了した。受傷翌日も微弱電流と超音波をしてアイシングをした施術をした。施術終了後、少し痛みが良くなったとのこと。しかしまだ自力で歩行できない患部の腫脹とむくみも認める。
受傷から3日目ゆっくりですが歩行可能になりました。まだ無理しないように指導。4日目すこし頑張って歩いたため痛いとのことでアイシングと超音波治療。この頃から内出血が皮下にあらわれ青紫色に目立つようになった。この内出血は損傷部位にあったものが皮膚表面に出てきただけなので1週間~10日ほどで消えていくので心配する必要はありません。
5日目からは就寝時は包帯固定はなしにして、日中活動時のみ包帯や伸縮性のテーピングを施した。
6日目以降は週2回ほどの頻度でマイクロカレント超音波の治療して損傷靭帯の早期回復に効果があります。
その後も、超音波などの治療も続けながら痛みの程度に合わせて軽い運動からはじめ徐々に練習に復帰してもらえました。